【NHK BS】 解剖!マスターピース〜尾形光琳『紅白梅図屏風』〜再放送
出演させていただいた番組(2025年12月放送)の再放送のお知らせです。
【NHK BS】11/7(土) 12:00 - 12:44
熱海MOA美術館が所蔵する 尾形光琳作 国宝 紅白梅図屏風について、ナビゲーターにバッテリィズ、野村萬斎さんをはじめとした出演者それぞれがその魅力を解剖するエンターテイメント番組です。森山は、中央の流水表現についてかかわらせていただきました。
銀の硫化に用いたのは、精製された今日の「硫黄扮」ではなく温泉の「湯の花」です。そして言葉通り「燻す」手法により、流水表現を実際に試みています。
ご視聴いただければ幸いです。
**********************************************************************************************************************
2011年末に放送された番組(NHK BSプレミアム「極上美の饗宴」「シリーズ 琳派・華麗なる革命 黒い水流の謎~尾形光琳“紅白梅図屏風”」)では、硫黄扮による直接反応で銀を硫化させて原寸大、右隻紅梅の再現を試みました。この番組が好評だったことから年が明けて2012年2月の日曜美術館でもとなり、新たに左隻白梅も加え、紅白梅図屏風一双の再現として放送されました。硫黄を使った硫化技法については、番組内で光琳研究で著名な河野元昭さんから江戸時代の和漢三才図会にも「燻す」という技法が記述されているという紹介がありました。
番組放送後、銀を硫化させるという化学反応自体はよいとしても、硫黄扮を銀箔の上に撒いて反応させる手法について、本当に光琳が番組で用いたような精製された硫黄扮を大量に使うことが出来ただろうか?また紅白梅図屏風を見た者の記録には流水を青く描いたものもあるといったことから、直接反応ではない手法についての可能性を問われる方もおられ、森山としても、硫黄扮を燃やすことによる言葉通り「燻す」実験を追試したり、また温泉水などを使用した手法を実験したのです。
このあたりの再現や実験については、以下のページにまとめています。
年月が流れ、銀の硫黄による反応はともかく、あの中央に流れる黒い流水は、光琳の「毛筆」を使いこなす力によるのだということを強く意識するようになりました。また、そこにこの国の絵画の魅力の秘密があるのではないかと考えるようになったのです。
上記のことを確認する体験として、硫黄扮を撒く手法だと3日必要な反応時間が、「燻す」反応なら最長でも1時間程度で結果を出すことが出来るこの手法の可能性を感じてワークショップで用いるようになりました。
講義・実技 箔の厚みと硫化表現 を行いました 9月 27, 2025
なんと!、上記公開講座の帰りの新幹線の中でこの番組への出演オファーをいただいたのです。何という紅白梅図屏風のもつ縁のちから!!
①「精製された硫黄扮」に変えてより簡単に手に入る温泉の「湯の花」を用いること。
②「燻す」言葉本来の手法を使って技法を実現すること。
多くの方々がご覧になるTVというメディアで15年前出来なかった手法の可能性を紹介する機会をいただきました。感謝しています。
紅白梅図屏風 流水表現の実験2025とTV番組 11月 30, 2025
テレビに出演させていただいたこともあり、新しい情報が集まりました。まずは、和漢三才図会で紹介された「燻す」技法ですが、銀加工の手法であるところから弟・尾形乾山の関与の可能性について。
尾形光琳と乾山 黒い水流の謎 12月 08, 2025
紅白梅図屏風自体の来歴、そして弟・尾形乾山が実際に制作に関与したかどうかについて。

コメント
コメントを投稿