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reboot 森山知己展 岡山天満屋

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  岡山天満屋美術画廊で3年ぶり10回目になる個展を開催していただきます。上記画像は出品作の枕屏風「鯉魚図」です。銀箔を貼り重ねた空間と水墨表現 を基調とした鯉です。 「宙に咲く」青金箔に銀箔の硫化表現、扇面にハナミズキを描きました。植物、花を描いた作品もあります。 このサイトで紹介した < 燻による流水表現の追試 4月 02, 2026 >トップ画像に写(左側)る硫化した箔の下地に紅白梅を描いた作品です。「流水紅白梅」 銀箔硫化表現、変化を利用した表現のバリエーションも並べます。「流水山あじさい」 短冊やSMなど小さな作品も出品予定。もちろん「水の記憶」シリーズも。 展覧会名: reboot 森山知己展 場所:岡山天満屋美術画廊 直通電話:086-231-7523 会期:2026年6月10日(水)から15日(月・最終日は午後4時閉場) 会期中は会場に毎日通う予定です。ご高覧いただければ幸いです。(会場でお迎えできればよいのですが、場を離れる場合もあると思います。もし来場のお時間等が分かる場合メールなどいただければ・・・・) ご案内まで。

燻による流水表現の追試

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 昨年、NHK-BS 解剖!マスターピース 尾形光琳「紅白梅図屏風」に出演させていただいたおり、湯の花を使い、それを電熱器で温めることで発生するガスを用いて銀箔を燻す技法を実験しました。銀箔を硫化させて「黒い水流」、流水表現を作り出したのです。このサイト記事で、その実験課程、結果なども紹介しましたが、狙い通りに出来た部分もあり、また狙ったとおりに行かないもどかしさも感じたというのが正直なところでした。 このあたりをスッキリさせたい!。 今年、6月10日より岡山天満屋で3年ぶりの個展を開いていただくことも有り、その出品作を作る過程としてこのあたりの追試を試みました。 ■注意!! ごく少量(花火程度)とはいえ、硫黄を気化させることで行う実験です。予期せず発生したガスを吸い込んでしまうなど実験者自身も危険を伴うこと、また漏れたガスによる匂いなどで周辺の環境に迷惑、影響を及ぼす可能性があります。これらのことが理解できない、またその対応が考えられない方は論外です。安全に配慮した実施が出来ない、可能性が考えられるケースでは、絶対に行わないでください!!。 トップの画像は、反応後、実験用ビニールハウスから取り出したばかりの様子です。ほぼ、狙った結果を出すことが出来たように思います。右側の短冊は意図的にブルーの段階で取り出しました。左側はより反応時間を長く取ったものです。 今回用いた実験用のビニールハウスです。 これまでとの違いは縦方向に大きくしたことです。「熱して気化させた硫黄ガスは温かい」当たり前の事ながら、ガスはまず上昇するのです。上部の濃度が必然的に早く上がることが想定されます。 また外気温についても注意しました。急激に外気温で冷やされる状態は避けることにしたのです。落ち着いた天候、外気温の元で実験を行いました。銀箔部分をなるべく上方に設置しています。 また、電熱器の発する熱によって、ビニールが溶ける危険も考慮し、上方にビニールハウスを伸ばすことで回避しました。(高さ90cmを確保しました) 実験ピースを入れたビニールハウス内部の様子です。銀箔面にドーサ液で描いた線が太陽光線の反射状況でわかると思います。(準備はこれまでと変わっていません) 電熱器を使って熱したのは、今回は「硫黄粉」です。 「湯の花」の場合、同じように量り取ったつもりでも毎回同じにならないのは、その...

岡山の文化に出会う 岡山県立博物館

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 岡山県立博物館の令和7年度特別展(Ⅱ期 神道美術・近世絵画・工芸品)に出かけてきました。会期は3月8日まで、あと一週間です。 画像は、正阿弥勝義の「小菊菓子器」。ただただ凄い!。小菊の花の形状をストレートに用いた造形です。同じ作業の繰り返し、積み重ねに見えますが、素材である金属の硬さを感じさせないこの仕上がり具合を見るにつけ、作者のただならぬ細部隅々へ至る神経を感じます。この菓子器、初めて見るわけではありませんが、毎回?同じ感想を抱かずにいられません。撮影可とのこと、初めて撮影しました。 超絶技巧!、昔も今も同じ、他の人ができない技を見せることは、自身を社会、パトロンに認知してもらう一番の方法に違いありません。 もちろん、古代のあれこれも楽しく拝見。 そして、 今回のお目当ては、真庭市木山神社の狐像。室町時代のものとか。形に現れた線を見たいと思ったのです。その隣に飾られていた獅子、細部まで神経の入った大きなものでした。詳細について確認しようと図録を見たのですが、掲載されていないような・・・(私の勘違いでしょうか・・・) この他、翁の能面、獅子頭など楽しめました。こちらの企画展示物は、残念ながら撮影不可でしたが、彫刻、立体物!、大変興味深く感じました。 ゆっくり、ゆったり拝見!!。なんと!、65歳以上の入館料は、230円  そういえば、昨年の特別展! 「令和6年度特別展『茶碗 茶の湯にふれる』」 。あの折の入館料は220円でした。高くなったなどと言いたいわけではありません。素晴らしい展覧会でした。もし東京などでこの企画展が行われていたらとてもこんな値段、またこんなにゆっくりとなど見られないだろうと話題になったことを思い出したのです。 岡山県立美術館での「美と祈り 近現代日本美術にみるキリスト教」展は、明日3月1日まで。こちらも意欲的な展覧会でした。

能楽堂ホール tenjin9 鏡板の制作まとめ

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 RSKイノベイティブ・メディアセンター内、「能楽堂ホール tenjin9」の「こけらおとし」が、2020年10月12日に行われました。 天神山の地に新たに誕生した能楽堂、この鏡板に松を描かせていただきました。時はちょうどコロナ禍、2019年末から20年9月までの期間の取り組みでした。もちろん、ここで紹介しているのは、実際の制作課程のみです。計画が立案されてからどのような松を描くかについて、個人的な研究、また同時に放送局の1階の多目的ホールとしてどのような能楽堂がふさわしいのか等々、RSKの方々、ビル建設関係者、設計を担当された田野倉さん、宮大工の方々との打ち合わせがありました。テーマは「岡山の松」を描くことでした。 以下、制作の記録です。ちなみに画像、もしくはURLをクリックすると制作作業ページが開かれ、該当する作業の詳細が画像とともに表示されます。 ■ 能楽堂ホー tenjin9  こけらおとし 10/12//2020  材料技法 https://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2020/101202/index.html ■ 野村萬斎さんほかによる こけらおとし上演「三番叟」 https://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2020/101901/index.html 2019年8月より2020年8月にかけて制作した山陽放送新社屋RSKイノベイティブ・メディアセンター内「能楽堂ホール tenjin9」の鏡板制作記録まとめです。 鏡の松制作 記録全20回 ■ 鏡の松制作 その1  12/30//2019  材料技法 天神山での山陽放送新社屋建設新社屋建設に能舞台を含む多目的ホールの設置・材料の準備 https://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2019/123001/index.html *ビル建設外観の様子も掲載 ■ 鏡の松制作 その2  2/1//2020  材料技法 若竹の大下図の制作 https://plus.harenet.ne.jp/~tomoki/newcon/news/2020/020101/index.html ■ 鏡の松制作 その3  3/1//2020  材料技法 竹」の下図完成と骨描...

「黒い水流」流水表現のまとめ

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 2026年1月9日 第2回 現代日本画10人展 のオープニングパーティーに出席、翌日は終日会場に詰めて、昨日岡山に帰ってきました。メンバー、関係者、知人、たくさんの方々にお目にかかり、お話することが出来ました。上記画像は森山の出品作のうちの一枚、「流水紅白梅」です。P30号縦の大きさです。和紙に金銀箔を貼り、それに岩絵の具、胡粉、墨他など、この国の絵画で伝統的に使われてきた材料で描いています。ポイントは、下部にある黒い流水表現。尾形光琳が国宝 紅白梅図屏風で用いたのではないかと考えられる技法を用いて表現しています。  紅白梅図屏風 流水表現の実験2025とTV番組 2025 11月30日の記事 で紹介した技法です。 上記はもう一点の出品作、放送番組内で実際に硫化反応を行ったパネルに描いた「殿様蛙」F6号縦です。   尾形光琳作 国宝 紅白梅図屏風の特別さ 2025 12月4日の記事 で、私の取り組んだ具体的な技法の紹介をしています。 今回、実験に取り組んで感じたことは、実際に燻す(硫黄をガス化して用いる手法)技法では、作品が大きくなるにつれて考慮する要素が増え、再現性を上げることが難しくなることでした。だから、尾形光琳の描いた紅白梅図屏風の流水、他に類例が残っていないではないかという推理をしたのです。 上記二点を1月23日までの  現代日本画10人展2026年1月9日より 2025 12月21日の記事 に出品しています。特に30号「流水紅白梅図」の硫化反応作業の影響は、金箔部へも及んでいます。実際の金箔の質感変化、銀箔の反応色合いの違いなど見て頂く機会になればと思っています。興味を持っていただければ幸いです。 尾形光琳によって国宝 紅白梅図屏風の流水部が描かれた折、もし「殿様蛙」の流水のような状態(銀色部分はそのまま、それ以外が黒い状態)であったとしたら、経年変化で銀色の部分が茶色になったり、またある時は青くも見えたことがあるであろうこと、そして現在のような状態にもなるだろうと考えられます。一方、初期段階で反応をより進めれば、その状態は、もう一枚の「流水紅白梅」の流水のようになります。その後の経年変化においてグレー系の表面色、そのまま黒い表面の痕跡、差が残ることになります。 銀色をうまく残す表現において、硫黄粉を撒く直接反応の...

現代日本画10人展2026年1月9日より

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 2026年の年明け早々、東京銀座永井画廊で第二回現代日本画10人展が開催されます。私はP30号流水紅白梅とF6号の殿様蛙を出品予定です。先日放送のあったNHK-BS 解剖!マスターピース 尾形光琳「紅白梅図屏風」で紹介させていただいた銀箔硫化・燻す実験技法を使った作品です。銀箔はもとより、金箔表面も実際に見ていただく機会になればと思っています。 会期・2日ほどですが東京に出かける予定です。会期は1月9日から23日まで、日曜・祝日は休廊 10:00から18:00まで  ご案内まで。

奥津荘での「水の記憶」展示 来年3月末まで

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美作三湯 芸術温度も12月7日に会期を終え無事閉幕することが出来ました。またその前日の6日には奥津エリアに展示したメンバーが河鹿園のコーヒースペースに集まり、アーティストトークが開催されました。気づけば私が一番年上・・・そんな年齢になってしまったのだと改めて感じた今回でした。 さて、会期は終えましたが、今回奥津荘で展示していただいた私の「水の記憶シリーズ」お客様に好評とのことで奥津荘さんから今しばらく展示を継続できないかとお話をいただき、2026年3月末まで展示を継続することになりました。 一番小さな屏風は白木の縁を付ける前ですが、上記画像は展示している作品の我が家アトリエでの様子です。それぞれが歴史ある奥津荘さんの空間でどのように見えているか、楽しんでいただけていれば幸いです。 冬本番を迎えるこれから、湯けむりが嬉しい季節です。雪景色の奥津の町、奥津湖、渓谷、素敵な景色!。くれぐれも安全運転で。 お知らせまで。