沈黙の蛸 絹本彩色 2001年制作
1996年に東京から岡山県の吉備高原に転居しました。自然が身近に、そして日常の暮らしとなることを願ってのことでした。また、東京より広い制作空間を得ることも目的でした。
高校まで暮らした海の側とは違った自然、越してきたのは標高400m程の高原です。越してきてから数年、冬になると東京からの友人と共に倉敷市児島の下津井にタコ釣りに出かけました。子供時代の岸からの釣りではなく、小さな船に乗っての釣りです。知人から名人と呼ばれる猟師さんを紹介してもらっての釣りは、毎年、驚くほどの釣果を上げることができました。のんびりとした船上からの眺め、瀬戸大橋、島影、海、波、そして釣り上げた蛸。当時、蛸をモチーフにすることはある意味必然でもありました。
蛸を題材とした制作について、当時紹介しています。1995年制作の「蛸の夜」、東京時代に描いたのとの変化を感じます。現在開催中(2025年12月7日まで)の大三島美術館での「和様に倣う」展でもその後蛸を描いた作品(海中図2011年制作)が展示中です。
さて、この「沈黙の蛸」(絹本彩色 2001年制作 45cm✕20cm)が近々東京銀座の
永井画廊 電話 03-5545-5160 で展示されます。
Xmas Gift展 三條弘敬コレクション
2025年12月12日(金)から24日(水)10:00〜18:00 日曜休廊
知る人ぞ知る三條弘敬さん、5人の画家(河嶋淳司、千住博、末永敏明、福本正、福井江太郎)を40年に渡りプロデュースしてきた方です。実は、三條さんとはずっと東京時代よりご縁があり、森山のこの絵も持っていただいておりました。ということで、プロデュースされた河嶋淳司さん(芸大の同級生です^^;)、千住博さん、福本正さん、福井江太郎さんの作品の中に入れていただいての展示です。
ご覧いただけましたら幸いです。
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永井画廊の次回展覧会は2026年1月
第2回「現代日本画10人展」河嶋淳司、北田克己、斎藤典彦、武田州左、鳥山玲、間島秀徳、森山知己、八木幾朗、柳沢正人 の出品です。(今回・岡村桂三郎さんの展示はありません)
2026年1月9日(金)から23日(金)の会期です。10:00〜18:00 日曜・祝日曜休廊
森山は今回、銀箔硫化の手法を使った作品を展示予定です30号と6号、2点出品。以前試みた硫黄粉の直接反応ではなく、今回は硫黄を気化させての手法です。会場に顔を出す予定です。
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