第34回チェネト会展-さらにあらたに- リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 12月 10, 2025 第34回チェネト会展-さらにあらたに-2025年12月17日(水)から22日(月)まで、倉敷天満屋4F美術画廊で開かれます。銀箔硫化の技法を使った作品も出品予定です。ご案内まで。画像はクリックすると大きく表示できます。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
「黒い水流」流水表現のまとめ 1月 12, 2026 2026年1月9日 第2回 現代日本画10人展 のオープニングパーティーに出席、翌日は終日会場に詰めて、昨日岡山に帰ってきました。メンバー、関係者、知人、たくさんの方々にお目にかかり、お話することが出来ました。上記画像は森山の出品作のうちの一枚、「流水紅白梅」です。P30号縦の大きさです。和紙に金銀箔を貼り、それに岩絵の具、胡粉、墨他など、この国の絵画で伝統的に使われてきた材料で描いています。ポイントは、下部にある黒い流水表現。尾形光琳が国宝 紅白梅図屏風で用いたのではないかと考えられる技法を用いて表現しています。 紅白梅図屏風 流水表現の実験2025とTV番組 2025 11月30日の記事 で紹介した技法です。 上記はもう一点の出品作、放送番組内で実際に硫化反応を行ったパネルに描いた「殿様蛙」F6号縦です。 尾形光琳作 国宝 紅白梅図屏風の特別さ 2025 12月4日の記事 で、私の取り組んだ具体的な技法の紹介をしています。 今回、実験に取り組んで感じたことは、実際に燻す(硫黄をガス化して用いる手法)技法では、作品が大きくなるにつれて考慮する要素が増え、再現性を上げることが難しくなることでした。だから、尾形光琳の描いた紅白梅図屏風の流水、他に類例が残っていないではないかという推理をしたのです。 上記二点を1月23日までの 現代日本画10人展2026年1月9日より 2025 12月21日の記事 に出品しています。特に30号「流水紅白梅図」の硫化反応作業の影響は、金箔部へも及んでいます。実際の金箔の質感変化、銀箔の反応色合いの違いなど見て頂く機会になればと思っています。興味を持っていただければ幸いです。 尾形光琳によって国宝 紅白梅図屏風の流水部が描かれた折、もし「殿様蛙」の流水のような状態(銀色部分はそのまま、それ以外が黒い状態)であったとしたら、経年変化で銀色の部分が茶色になったり、またある時は青くも見えたことがあるであろうこと、そして現在のような状態にもなるだろうと考えられます。一方、初期段階で反応をより進めれば、その状態は、もう一枚の「流水紅白梅」の流水のようになります。その後の経年変化においてグレー系の表面色、そのまま黒い表面の痕跡、差が残ることになります。 銀色をうまく残す表現において、硫黄粉を撒く直接反応の... 続きを読む
倣日月四季山水図屏風制作のまとめ 11月 25, 2025 2025年 大阪天野山金剛寺様の所蔵する国宝 日月四季山水図の倣作を 令和7年度 今治市大三島美術館企画展 森山知己 和様に倣う 展で発表させていただくことができました。制作の経緯、また気づきなど。 太陽の描かれた右隻の倣作を2022年に行いました。 倣日山水図制作 10/23//2022 材料技法 2020年8月、縁あって天野山金剛寺の国宝「日月四季山水図屏風」を実見させていただく機会をいただきました。作者不明ながら多くの方々、先人が日本らしい絵画として認めていた絵画です。私も1989年東京国立博物館で開催された<「国華」創刊100周年記念特別展 室町時代の屏風展>で拝見して以来、ずっと気になり好きな絵画でした。 2025年2月、左隻の制作をスタートさせました。 屏風は、2022年に制作した折に用いた屏風の対となるものです。 屏風の大きさ、縦横比も実物と違うため、制作に用いる屏風に合わせてニュアンスがなるべく変わらないように構図、描き方を変更した小下図を作成しました。 原寸大の大下図は作らず、小下図をもとに実物の屏風に直接木炭で当たりをとって拡大し写しました。 木炭の当たりを手がかりに墨描きを行いました。実物の画面のトーンを手がかりに墨による明暗も加えています。また波の線などは当たりのみに止め墨描きは行っていません。 墨描きの終わった状態です。銀箔を貼る予定の空、銀箔の穴開き、月とのコントラストも考え薄墨をベースとして塗っています。波線と同様に松の幹なども墨描きはせず、木炭の当たりのままにしています。銀箔に隠れるはずの雪山の松も同様です。 空を除いた部分に黄土+胡粉+墨の地塗りを行っています。はたして昔描かれた当時の地塗りがこのようであったかはわかりません。おそらく実物はより淡い色合いであったと思います。 下塗りを行っている様子です。 下図作り> 墨描き > 地塗り > 下塗り ここまでの作業を終えたところで、Webに倣作の記事をアップすることにしました。 「下塗り」などの制作のプロセスについては、 「無い」から始める日本画講座 をご参照ください。基本的にこのプロセスで作業を解釈し対応しています。 また、松の形や描法、雪山、滝などの処理などに対する考え方は、以下記事を参照ください。 日本の肖像画 7/26//2010 材料技法 日本画の基... 続きを読む
燻による流水表現の追試 4月 02, 2026 昨年、NHK-BS 解剖!マスターピース 尾形光琳「紅白梅図屏風」に出演させていただいたおり、湯の花を使い、それを電熱器で温めることで発生するガスを用いて銀箔を燻す技法を実験しました。銀箔を硫化させて「黒い水流」、流水表現を作り出したのです。このサイト記事で、その実験課程、結果なども紹介しましたが、狙い通りに出来た部分もあり、また狙ったとおりに行かないもどかしさも感じたというのが正直なところでした。 このあたりをスッキリさせたい!。 今年、6月10日より岡山天満屋で3年ぶりの個展を開いていただくことも有り、その出品作を作る過程としてこのあたりの追試を試みました。 ■注意!! ごく少量(花火程度)とはいえ、硫黄を気化させることで行う実験です。予期せず発生したガスを吸い込んでしまうなど実験者自身も危険を伴うこと、また漏れたガスによる匂いなどで周辺の環境に迷惑、影響を及ぼす可能性があります。これらのことが理解できない、またその対応が考えられない方は論外です。安全に配慮した実施が出来ない、可能性が考えられるケースでは、絶対に行わないでください!!。 トップの画像は、反応後、実験用ビニールハウスから取り出したばかりの様子です。ほぼ、狙った結果を出すことが出来たように思います。右側の短冊は意図的にブルーの段階で取り出しました。左側はより反応時間を長く取ったものです。 今回用いた実験用のビニールハウスです。 これまでとの違いは縦方向に大きくしたことです。「熱して気化させた硫黄ガスは温かい」当たり前の事ながら、ガスはまず上昇するのです。上部の濃度が必然的に早く上がることが想定されます。 また外気温についても注意しました。急激に外気温で冷やされる状態は避けることにしたのです。落ち着いた天候、外気温の元で実験を行いました。銀箔部分をなるべく上方に設置しています。 また、電熱器の発する熱によって、ビニールが溶ける危険も考慮し、上方にビニールハウスを伸ばすことで回避しました。(高さ90cmを確保しました) 実験ピースを入れたビニールハウス内部の様子です。銀箔面にドーサ液で描いた線が太陽光線の反射状況でわかると思います。(反応前の準備はこれまでと変わっていません) 電熱器を使って熱したのは、今回は「硫黄粉」です。 「湯の花」の場合、同じように量り取ったつもりでも毎回同じにならないの... 続きを読む
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