「日月山水図屏風」左隻の倣作 その⑥
雪山の上塗りを胡粉で行いました。画面左側は、まだ絵の具を塗ったばかりの状態です。湿った状態では下塗りの絵の具が透けています。絵の具が乾くことによって白い色として発色するのです。
銀箔を貼った空の様子、また砂浜と思しき陸地。松を描き加えました(下塗り)。
光の当て方で見え方がかなり変わります。滝の廻り、具体的な色の深みなどを加え始めました。藍、藤黄(ガンボージ)、洋紅など染料系の絵の具で画面に奥行きを作ります。
山の緑など、染料によって深みを加えた後、その上に塗る天然岩絵具(上記画像は緑青)です。熱を加えて酸化させることで色味の明度と彩度を下げます。これから山肌などに塗る予定です。
画面が急に動き出したように感じます。作業の結果がすぐに現れるようになりました。
このあと、雪の積もった樹木を加えたり、松の上塗り、明度と彩度をあわせた緑青を塗る予定です。
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