緋鯉図屏風 2018年制作 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 10月 07, 2024 「緋鯉図屏風」二曲一隻 2018年に制作した屏風です。森山知己のホームページサイト内で記事を作成していましたが、特別なコンテンツについては手作業で今後対応、アップロードし、日常的な情報発信はこのサイトで行いたいと思います。まずは新しいbloggerサイトのスタートです。2024.10.8 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
作家の手業VR制作 11月 19, 2024 倉敷芸術科学大学大学院の学生(兼丸さん)が取り組んでいる修了作品に協力させてもらっています。作家の制作中の視点をVRで保存しようという試みです。ガラスの張先生、そして画家の私がお手伝いすることになりました。絵の制作についての撮影場所は、森山宅アトリエです。 作業を第三者の視点で保存する試みはいろいろとあると思いますが、手元、画家の視線が何を見ており、何に注意しているか、また、右手だけではなく左手で何をやっているかも視線が追えば記録されます。片目づつ4K解像度で録画するヘッドマウントカメラ着用、上記はその撮影の様子です。ずいぶん軽いシステム(つけていてもそれほど大きな負担にならない重量)になっています。担当教員の丸田先生・兼丸さんによる制作です。 システムをセットアップしている様子です。 カメラからの映像はトランンスミッターにより、携帯電話2台に片目づつ録画されます。レンズはかなりの広角で、生データーでは画像の歪みも見られますが、後作業で補正し、最終的にはメガネ型のビュアーをかけてVR映像体験となるそうです。 硯を研ぐ工程や、水墨サンプル、日本画絵の具を使って(胡粉をお団子にして溶いたり、金泥を溶いたり、絵の具を焼いたり、箔を貼ったり・・・・いろいろとやりました^^;)1枚の絵を仕上げるまでの工程を追った様子など。(画像は使用材料・道具などの物撮りの様子) 技術の保存・継承に新しい形、手法としてのVR。 さて、どんな仕上がりになるか楽しみです。来年初頭の倉敷芸術科学大学卒業修了展・加計美術館で公開予定です。 技術の学習・継承に大変興味深いツールになるように思います。 途中過程の紹介まで。 続きを読む
倉敷屏風祭 2024 東町 はしまや 展示について 10月 27, 2024 今年の屏風は、二曲一隻「若竹」です。(制作 2024年) サイズは、縦157.0cm×横163.0cm 金箔下地 紙本に金箔下地の屏風にRSK山陽放送 能楽堂 tenjin9 の能舞台、鏡の松、切戸口の板絵を制作したときの若竹を下敷きに左下の空間を空けて、オブジェなど立体とコラボできるような形態として制作しました。 通りから入ってくる光の変化により、金箔の輝きは変化し、画像のように緑の葉と見えるときもあれば強い光で竹はシルエットとなり影絵、逆光で見る竹に見えます。絵・屏風が全てではなく、少し隙を作ることで古民家の空間全体とのコラボにならないかと試しました。 左手前のお花(すすきの穂を使用した生花)は、 草月流の 高橋光悦 先生が私の屏風を見たイメージから構想し、作り上げました。 良いコラボができたと高橋先生、アシスタントの方に感謝しています。 この画像は穂が少し開きかけた様子です。 生けたばかりのすすきの穂は、しっかりと細くしまっており、そのまとまった姿は、さながら翁の頭のように見えました。能をイメージさせてくれたように思います。 続きを読む
日本画の画材について 1月 28, 2025 東京でのグループ展「現代日本画10人展(銀座 永井画廊)」も無事終了しました。私も東京を離れて随分と時が過ぎました。大勢の方に現在の私の取り組み、制作の近況をご覧いただけたようで、ありがたい限りです。さて、今回の展覧会に合わせて東京に出向いた折、神田淡路町にある旧知の絵の具屋さん、得應軒本店さんに久々に立ち寄ることが出来ました。普段、制作に必要な筆や刷毛などの道具、材料の和紙や絹、絵の具など必要になったものについては、その都度、宅配便で送っていただいており、多く場合、制作に困るということはないのですが、やはり実物を目にすると、確認できること、また新しい出会いもあってワクワクします。この出会いが新しい表現や、昔の画家方々との共感につながることもあるのです。またその場で店主の方とお話すること、できることが新たな気付きとなったり。ネット時代だからこそ、実店舗、専門店へ足を運ぶことの重要さを思います。 戸棚に並んだ多様な筆や刷毛の数々、見知ったものもあれば、私の記憶とは違った形のもの、姿のものもあります。普段使っている刷毛が随分使い込んだということを実感するのもこんな時になります。刷毛の毛が長年の使用によって削られ、短く、また薄くなっていることを新品との比較によって知るのです。今、使っている3寸刷毛は、使い始めてからもう15年程度は有に過ぎていると思います。ここのところ絵具の含み、刷毛の力が弱くなってきたと感じている事もあって、新しい刷毛を下ろしたい(数年前からすでに新しい刷毛を手元に準備しています)と思っていたのですが、そのまま使っていたのです。そろそろ新しいものを加えて使おうと思いました。また、擦り切れたまま使っていた一寸五分の刷毛を新調することにしました。実物に触って見ることで、使い勝手の良い必要な毛の厚みなど確認できる意味の大きさというものを今更のように感じました。 大学に入学し、日本画を本格的に学ぶようになってまず揃えた筆や刷毛、硯や墨など。こうしたものが日本画を学ぶ折に必要ですよと指導者から指示され、買い揃えたのは50年近く昔の話になりました。このおり、購入を勧められた墨(栄寿堂 瑞龍)がいつしか製造元が廃業し、流通在庫もなくなったため、購入できなくなったことを知って驚いたり、また筆や刷毛の作りがいつの間にか同じ名前であったとしても最初のものと作りが変わっ... 続きを読む