投稿

2月, 2025の投稿を表示しています

柚木沙弥郎 永遠のいま 展 岡山県立美術館

イメージ
 岡山県立美術館で 柚木沙弥郎 永遠のいま 展が開催中です。3月23日まで。上記の画像は撮影OKとのことでした。 柚木さんって、油絵?、日本画も描かれたような・・・で、この方は、染色家の柚木さん。祖父が南画、父と兄が油絵を描かれたとか。岡山に暮らしていると、柚木姓を聞くことが多いよいうな気がします(私だけ?)。 素敵な展覧会でした。 なんとも色と形の響き合う感じが心地よいのです。型染めの明快さ、ともするとシャープで固く見えそうなのですが、もちろん色の選択自体がよいのは当然として、素材と技法がピッタリとあっていてどれもあったかくてやわらかく感じるのです。 綿密な計画が無いと実現出来ない表現手法。 会場で流れていた技法紹介の映像、見入ってしまいました。 「そういう事!!!なのか!」と、納得でした。 人形を作ったり、絵本の原画を描いたり。  あれも、これもこの方の作品だったんだ!。と、遅まきながら気づいたり。 元気をもらった展覧会でした。岡山県立博物館の「茶碗」展とともにおすすめの展覧会です。

窓と山水 展  現象 展

イメージ
  この時期、県北に向かう折、気になるのは天候・雪の具合、もしくは道路の凍結です。来週からは再びの冷え込みとか、問い合わせると今日は雪もなく大丈夫とのこと、津山、奈義に向けて出発しました。 津山PORT ( PORT ART&DESIGN TSUYAMA ) 開催中の展覧会 3月23日まで 窓と山水 光と時間の表現 展  山部泰司 山部杏奈 山部さん親子展、お父さんの作品は拝見したことがありますが、お嬢さんの作品を直に見るのは初めてです。杏奈さんは京都市立芸術大学大学院絵画専攻日本画領域修了とのこと、若い作家、京都ではこの頃、どのような取り組みをしているのかと思いつつ会場に向かいました。展覧会案内に掲載の作品に付けられた今どきの使用材料名を並べるキャプション表記、これは東京も同じ。「日本画」という言葉、表記はチラシの略歴に使われたのみ。またこれも同じ。支持体に麻布を用いています。柔らかい色の変化、繊細な心遣い、決めつけて描いていないところに魅力を感じました。公開制作途中のお父さんの作品がありました。これまで拝見したのとは違った何かを感じました。親子展ならではなのか、それとも変化のきざしなのか。 会場には作者お二人がおられ、直接お話することが出来ました。 奈義町現代美術館 で行われている クロヌマタカトシ 現象 展  3月9日まで 手触りを感じさせる魅力的な作品たちでした。関係者の方と色々なお話ができ、楽しいひとときとなりました。気づけば閉館時間、酷い降りにはなりませんでしたが、途中雨粒がフロントガラスにつきました。山道をひらすら走り、帰宅した折には真っ暗。

岡山県立博物館「茶碗」展

イメージ
 画像は後楽園入口近く、県立博物館へ歩く途中の樹木 芝生に差す太陽の光が緩み始めた寒波、暖かさを感じさせます。 画像は開催中 茶碗 展のチラシです。上は国宝 志野茶碗 下は重文の油滴天目 全国の博物館、美術館、個人!から集められた90点を超える茶碗の数々。 もちろん実際に手に取ることは出来ませんが、見やすく比べやすい展示も相まって、この大きさ、この形が好みとか、これは指をかけて持ち上げるのが難しそうだとか、手の中、収まりが良さそうだとか、色合い、風情はこっちなどと勝手に楽しめました。茶碗の良し悪しについて何かを言う力を私は持っていませんが、個人的な好みを言うのは自由ですよね^^;。 聞きかじりの知識も総動員しながら見ていると、思いの他時間が過ぎていました。会場に入った折は観客も少なく静かだったものの、しばらくしてまとまった数の和服の集団が会場に入ってこられました。会場の雰囲気は一変しましたが、着物姿に茶碗の数々!、非日常体験としても楽しめたひとときでした。 大人450円 なんと!!!65歳以上は220円 高校生以下無料です。 3月16日(日)まで。 東京国立博物館、京都国立博物館、九州国立博物館、出光、香雪、徳川、根津、野村、五島、三井記念、滴翠などの美術館、このほか狸庵文庫、毛利博物館、上田流和風堂、光明寺、佐賀県立九州陶磁文化館(高取家コレクション)・それに 国(文化庁保管)、個人所有、田中丸コレクション、もちろん岡山県立博物館、岡山後楽園、 「茶碗 茶の湯にふれる」出品目録に掲載された所蔵者の数々、茶道に詳しい方にお聞きすると名品がずらりとのことです。 日本画(日本絵画)の良し悪しを決めてきたもの 勝手に文化変遷について思いをめぐらしました^^;